流行病と鍼灸と思いやりと

  • 2020.02.22 Saturday
  • 17:09

こんにちは。

「愛しさと切なさと心強さと」みたいなタイトルですが(笑)。

 

前回は胃腸が自己免疫力の要であることをお話しましたが、今回は流行病、つまり新型コロナウイルスの問題と、鍼灸治療について考えてみたいと思います。

元来、説教臭いことは好きではないのですが、あまりにもメディアが過剰に恐怖心をあおってくるので、どうしても書きたくなってしまいました。

うざったい方は、どうかスルーでお願い致します。

 

新型コロナウイルスの問題が社会現象となっていますが、流行病は古代エジプトや平安時代から、その記述が残されているそうです(諸説あり。ウィキペディア先生調べ)。

つまり、医療用エタノールも特効薬もない時代から、ずーっと流行病はあったわけです。

 

人間の歴史は、まさに戦争と流行病との繰り返しなんですね。

 

ちなみに、第一次世界大戦の終息が早まったのは、当時「スペインかぜ」が大流行したからだと言われています。

 

じゃあ、どうやって昔の人たちは流行病を克服していたのかというと、

エタノール噴霧の代わりに、お香やもぐさを焚いたり、特効薬の代わりに生薬や鍼灸治療などがあったわけです。

 

東洋医学では、風邪症状の原因がウイルスであっても、花粉であっても、治療の考え方は同じです。

 

外から来るもの(ウイルスや花粉)に対して、身体がどうやって防御しているのか。

どこまで攻め込まれているのか。身体の防御力はどれほど残っているのか。

 

を考えながら、鍼灸師は鍼とお灸を使って対応策を練ります。

 

私の行っている鍼灸治療は、この身体の防御力をサポートする、いわば後方支援部隊です。

 

つまり、病気になった時に何よりも重要なのは、その人の身体が持つ本来の防御力=自己免疫力なのです。

 

そして、手近な防御力アップ方法として、手洗い&うがい&咳エチケットのほかに、

 

1)限界まで疲れないこと。疲れたときは、すぐに心身を休めること。

2)胃腸に負担をかけないこと。
(冷たいものを取りすぎない。特に乳製品は、なるべく常温か、温めた状態で取ること。)

3)眠くなったら、我慢せずにすぐに寝ること。夜更かしはなるべくしないこと。

4)目を酷使しないこと。

 

という、書いてみると当たり前のことが、何よりも効果を発揮するのです。

 

そして、普段からの養生として、

栄養(=食事)、休養(=睡眠)、運動の健康三原則を意識すること。

 

本当でしたら、自分自身のために自分の健康を意識するのがいいのですが、

それが無理なら、自分が笑顔でいて欲しい誰かのために、自分の健康を気遣えるといいなあと思います。

 

思いやりは、自分と他人の両方にバランスよく。が、無理がなくていいですね。

風邪の予防と旬のキャベツ

  • 2020.02.17 Monday
  • 14:57

こんにちは。

立春が過ぎ、一時は寒くなりましたが、だんだん地熱が温かくなってきて、春の訪れを感じます。

ただ、温かい日の気温が、どうも高すぎる気も……。

 

そんな折、胃腸に疲れを感じ、ふと「そうだ。胃腸といえば、この季節はキャベツが旬。旬のものを食べてみよう」と思い立ちました。

 

なるべく胃への負担を軽くしようと、あえて何もつけずに、蒸し野菜にして、一口。

すると、まさに五臓六腑に染みわたるような、じんわりと優しい甘さが口いっぱいに広がりました。

まさに「無限キャベツ」状態!

 

あとは太白という、胃腸に効くツボにお灸をして寝たら、翌朝はずいぶん胃腸がスッキリしていました。

 

春に向かうこの時期は、気温差が激しいです。

身体は寒さに肌をギュッと縮めて防御していたと思ったら、温かくなって、汗をかいて肌が緩んだり。

 

肌や粘膜を城壁に例えると、地味だけれどもじわじわ続く外からの攻撃に、気づかないうちに消耗していっているのです。

 

そこに、花粉やらほこりやらウイルスやら、身体にとってよろしくないものが入ってきて、身体は一気に内側まで攻め込まれてしまいます。

この内側まで攻め込まれた際の「絶対防衛ライン」が、胃なのです。

 

「胃酸過多」など、胃を荒らす原因でもある胃酸ではありますが、

これほど強力な殺菌・抗ウイルス作用のある消毒液は、身体の中にはないのです。

 

つまり、自己免疫のかなめである胃が疲れているということは、それだけ身体の免疫力が落ちている証拠なのです。

 

そこで、胃の粘膜の修復を助けると言われる、ビタミンU(=キャベジン)を取ることで、胃の防御力を回復させることができるんですね。

 

先人の知恵というのは、本当に理にかなっているんだなあと、キャベツのおいしさと共に、しみじみ味わったのでした。

眼精疲労と脳疲労(体験談)

  • 2020.01.27 Monday
  • 17:13

こんにちは。

ここ最近、確定申告の準備でパソコンと数字をにらめっこする日々が続いております。

 

すると、やっぱり出てくる肩・首のこり。

私は幼稚園の時、車の助手席にシートベルトなしで座っていて、ものの見事にダッシュボードに顔面をぶつけて鼻血を吹いた経験があるのですが、その際、きっと首を痛めていたのでしょう。

疲れてくると、右首が痛くなってきます。

 

痛む場所があると、ついついそこが気になってしまいますが、痛みが出た要因は別のところにあったりします。

 

私の場合は、主に眼精疲労です。

これを放置しておくと、「閃輝暗点」という、虹の歯車がキラキラと目の中で回転する、何とも綺麗で幻想的な発作の後、

怒涛の片頭痛に見舞われる、まさに天国から地獄のような目に遭います。

 

ということで、寝る前に鍼をして治そうとしてみたのですが…。

さっぱりツボがわからない!!

自分の身体ほどわかりやすい相手はいないのですが、まったく身体が鍼に反応しなければ、指先の感覚もわからない!

 

「なぜに!?」と焦ったのですが、とりあえず一晩寝て、また考えようと開き直った結果。

翌朝には、いつもの自分の身体に戻っていました。

 

そこで考えたのが、眼精疲労による脳疲労です。

パソコン作業というのは、交感神経と副交感神経をすごく複雑に使う作業なのではないかと思うのです。

 

というのは、近くを見る目の筋肉を動かしているのは、副交感神経=リラックスモードで発動します。

夜、狩場から集落に戻って、仲間とともに夕飯を食べている時のような感じです。

 

それに対して、パソコンからの光というのは、著しく目を刺激します。

交感神経=狩猟モード全開です。

目は獲物を探して、本来は遠くを見るように動くはずです。

 

そこを、わざと近くに焦点を合わすように副交感神経を働かせているのです。

 

交感神経と副交感神経は、常にどちらも働いていますが、パソコン作業は、その働きの振り幅が両極端なのかもしれません。

ヘビー級の猛者たちが自律神経の綱引きをしているイメージです。

 

それで脳が疲れ果て、処理能力が極端に落ち、その結果、皮膚感覚や内臓感覚など、あらゆる感覚が鈍くなるのではないか。

 

そして、身体は「疲れているので今日はお休みしたいです!!」と全力で訴えるため、痛み感覚だけ強くなる。

 

なんて仮説を立ててみました。

 

パソコンがなければ仕事にならないご時世ですが、人間の身体が道具の進化に適応しきれていないような、そんな気もする実体験でした。

2月12日(水)温灸ローラー勉強会開催

  • 2020.01.20 Monday
  • 16:15

こんにちは。

みかん堂の治療で時々登場する電子温灸ローラーですが、セルフケアでの使い方の勉強会を開催いたします。

 

テーマは「腰痛」です。

 

日時:2月12日(水)午後5時〜午後6時頃まで

場所:みかん堂2階

参加費:500円

参加人数:4人(スペースの都合上)

※電子温灸ローラーをお持ちでない方も、ご参加いただけます。

 

内容は、

・腰痛について、西洋医学・東洋医学な原因の考え方。

・危険な腰痛の特徴。

・温灸ローラーでのアプローチ方法。

などです。

 

参加ご希望の方は、メールもしくはお電話でお問い合わせくださいませ。

メールアドレス:mikandohariq.sengawa@gmail.com

電話番号:03-6754-7364(10:00〜19:00)

 

日時が合わないけれど、ぜひ聞きたいとご希望される方がいらっしゃいましたら、

別途日付を設けて開催いたしますので、遠慮なくご要望くださいませ。

 

ご参加、心よりおまちしております。

正月疲れに切り干し大根

  • 2020.01.06 Monday
  • 13:59

こんにちは。きょうは小寒ですね。

寒に入り、風が一気に鋭さを増した気がします。

6枚刃カミソリのような、切れ味抜群の寒さです。

 

お正月休みが過ぎ、何となく体がだるくて、お疲れではないですか?

 

かく言う私も、おせちとお雑煮を食べながら、テレビの前にずーっと居座り、おやつを食べて、またずーっとテレビの前。

テレビに飽きたら、2018年に大ヒットしたインド映画「バーフバリ」を観て、真の男の雄姿に惚れ惚れしつつ。

またおせちを食べる。

という、大変のんびりしたお正月を過ごしたところ……。

 

胃は荒れ、脚や顔はむっくむくに浮腫み、身体は鉛のように重だるい。

これぞ、まさに正月疲れ!

 

ということで、せっかく体調を崩したので、この正月疲れからいかに早く回復できるか、実験してみました。

 

普段の生活とお正月で大きく違うのが、運動量と食生活。

とくに後者は、おせち料理&お雑煮で、普段よりも塩分摂取量が多くなっています。

 

「ということは、身体から塩分を出しやすくすればいんじゃないかな?」

と思い、意識したのがカリウムです。

 

カリウムは、腎臓でのナトリウムの吸収を抑える働きがあります。

そこで、カリウム含有量が多い食物を調べてみたところ、上位にあるのが「切り干し大根、干しあんず、干し柿、乾燥いちじく」など、干した野菜や果物でした。

 

こういった冬の保存食は、やっぱり冬の食生活には欠かせないんだなあ。

と、実に感慨深いです。

 

それで、3日の夕飯から切り干し大根を食べ、意識して普段よりお水を飲み、トイレの回数を増やし、ちょっと汗ばむペースで1時間のウォーキングを続けたところ。

 

身体がお正月前に戻ったような感じがします。

 

健康の三原則、「運動」「栄養」「休養」は、やっぱり大事ですね。

 

明けましておめでとうございます

  • 2020.01.01 Wednesday
  • 15:06

 

あけましておめでとうございます。

旧年は、開業したてで至らぬ点が多々あったかと思いますが、皆様の温かいお気持ち、お言葉に、たくさんのお力を頂きました。

本当にありがとうございます!

 

今後もより一層、治療の腕を磨き、皆様のお力になれますよう、精いっぱい努力していく所存です。

本年も何卒よろしくお願い致します。

 

今後の目標は、治療はもちろんのこと、
ちょっとした養生のコツや小技で、自分を癒し、身近な人を癒す。

そんな勉強会のような活動も、増やしていければと思います。

 

そして、私なりに日々感じる「触れる」ということの持つ意味を、きちんと形にしていきたいと思っています。

 

触れることは、時には人を傷つけることもある、とてもデリケートな側面をはらんでいます。

ですが、触れることによって、癒える傷もいっぱいあると、私は信じています。

 

人と人との、人という形を通じてのコミュニケーションを、大切にしたい。

そんなことを、日々思うのです。


それでは、皆様よい新年をお過ごしくださいませ。

みかん堂は、1月4日(土)より診療を開始いたします。

 

追伸

写真は、仙川から撮影した元日の太陽です。

日の出には間に合いませんでしたが、なんとかお昼までには間に合いました。

12歳以下の治療料金を見直しました。

  • 2019.10.15 Tuesday
  • 19:46

10月1日からの12歳以下の料金の料金を1000円に変更しました。

ので、パンフレットを手作業で修正しています。

 

こういう地味〜な作業、すごく好きです。

 

 

大人の不定愁訴と同じように、小さなお子さんにも原因不明の不調があります。

身体のだるさ、頭痛、肩こりなど。

いつもよりご機嫌ななめだったり、ぐずってなかなか動いてくれなかったり。

身体の不調が、そのままお子さんの行動に表れていることがあります。

そんな時、気持ちのいい接触鍼や、電子温灸ローラーなどが、お子さんの不調改善に役立ちます。

秋の養生について

  • 2019.09.27 Friday
  • 17:44

こんにちは。久しぶりのブログ更新です。

 

「人様にお見せする文章を書く」と思うと、どうも身構えてしまうところがあり、超絶に更新が遅くなってしまうのですが、

もう少し気楽に、さっぱりとした内容でも、こまめに更新していけたらいいなと思う、きょうこの頃です。

 

さてさて、タイトルの「秋の養生」についてですが、

最近、季節の移り変わりとともに、自分の身体がどう変化していくのかを体感しています。

 

すると、やっぱりこれだけ時代が進んでも、人間の身体の変化は、古代中国の医学書に書かれている通り。

季節ごとの自然の変化と、同じことが起きているんだなあと、ひしひしと感じます。

 

秋というと、空気はだんだんと乾燥し始め、葉っぱが枯れます。

大地に落ちた枯れ葉は、微生物の力によって腐葉土になります。

こうして大地は、長い冬を越え、春にまた木々を大きく茂らすために、栄養をため込みます。

 

秋は長い冬に向けて、エネルギーを蓄える季節なのです。

 

なので、いつもよりご飯が進むのも!

食生活は変わらないのに、体重や体脂肪がじわじわ増えていくのも!

(注:実体験)

 

大地の営みにのっとった、あるべき人間の変化なのです!!


と、壮大な感じで断言しましたが、ほぼほぼ自分を励ますために言いました。

 

が、秋に要注意なのが、空気が乾燥してくると、どうしても鼻や気管支の不調が出やすくなることです。

 

夏場もエアコンによる呼吸器のトラブルがあったかもしれませんが、

そのまま秋の乾燥した空気にさらされると、弱り目にたたりめ。

呼吸器も治る暇がありません。

 

そこで、秋の味覚の出番です!

大根、かぶ、れんこん、大根、ぎんなん、梨など、

秋の食材は、鼻や気管支を潤し、咳や痰を鎮める効果があるとされています。

 

なので、秋の味覚を存分に味わうことは、立派な養生法なのです。

 

と同時に、体内の水をよく巡らすことが大事です。

お天気が良いこの季節。ぜひ公園や川べりなど、自然の中をお散歩してみてはいかがでしょうか。

 

私なりの鍼灸と自然治癒力

  • 2019.08.26 Monday
  • 19:04

前回に引き続き、私が患者として感じる、鍼灸治療の効果について。

 

よく、自然治癒力を高める。というフレーズを耳にしますが、

はてさて、具体的にはどういうことなのか?

 

白血球の増加や、血流量の改善など。

自然治癒力に結びつく様々な効能が、学術研究に基いて言われています。

 

私の実体験としては、鍼灸治療を受けると、その日の夜は、眠りの質がとても良くなります。

 

身体が強制的にお休みモードになるので、夜更かしをしたくてもできない。

頑張って起きていようと思っても、自然と身体が重だるーくなり、

瞼が閉じていってしまいます。

 

そのまま、バタンキューと寝る。

 

すると、夜中も起きることなく、夢も見ずに、朝までぐっすり眠れます。

 

起きると、スッキリ!身体も軽くて、気分爽快!

 

通常の睡眠よりも、疲労回復力が倍増している印象です。

 

たまに、瞑眩(=好転反応)が起きて、

起きた途端に身体が鉛のように重いこともありますが、

そういう時は、無理をせずにのんびりモードでいると、

だいたい昼過ぎぐらいには重だるさが抜け、身体が軽やかになります。

 

あとは、普段よりも食事が美味しく感じます。

白いご飯&納豆&みそ汁の旨さがしみじみ身体に染みわたり、極上の幸せなのです。

 

眠ること。動くこと。食べること。

この3つは、生きる上での基本中の基本ですが、それがより良くできる身体になる。

自然治癒力は、こういう身体で発揮されるのではないかなあと思うのです。

 

なので、鍼灸によって自然治癒力が高まるというのは、

私にとっては、

よく眠れて。

美味しくご飯が食べられて。

身体も心も軽やかになる。

 

という、ひねりも何もない、ド・ストレートな答えに行きついたのでした。

不調のサインは身体と心、どちらが先か?

  • 2019.08.26 Monday
  • 18:38

時々、お世話になっている鍼灸の先生方に、治療を受けに行きます。

 

治療を受けると、受ける側から、鍼灸の良さをしみじみ実感します。

 

私が鍼灸治療の醍醐味だと思うところは、心が整うところです。

 

これといった身体の不調が無いのに、今一つやる気がでない。
普段なら軽く流せる出来事が、どうにも心に引っかかってしまう。

 

私は、何故か白いズボンを履いているときに限って、よく自転車とぶつかるのですが、
いつもなら「あちゃー」ぐらいで済むところが、
「どうして、めったに履かない白いズボンに限って、どえらく汚れるんだろうか。私におしゃれをするなと言いたいのか。」
と、やたらグジグジ落ち込む時もあります。

 

そんな落ち込み気分も、鍼灸治療を受けた翌日は、気分爽快!

晴れやかな気持ちで、やる気も復活しているのです✨

 

治療を受けている時、先生からは腰の調子や頭痛など、身体の不調を問われるのですが、自分ではあまり感じていないことがほとんどです。

 

きっと、細かな身体の不調はあるのでしょうが、それが痛みとなって現れない限り、自分ではあまり気にならないのでしょう。

 

なので、身体と心の不調のサインでしたら、私の場合は、先に出るのは心のサインのようです。

 

人によっては、身体の不調が先に出る方もいると思いますし、

どちらかのサインをスルーしていると、もう片方にも悪影響が及ぶのでしょう。

 

そして、逆もまたしかり。

身体の疲労を取れば、心の疲労も回復する。

 

心のメンテナンスにも、鍼灸治療はいいものだなあ。

と、思えるのも、良い先生方に巡り会えたからだなあ。

と、改めてご縁に感謝です。